LINEMOで無制限の海外データ通信が毎月最大7日間無料に【ahamo・楽天モバイルと比較】
追加料金なしで海外でもインターネットが使える通信ブランドに、ソフトバンク系列のLINEMOが加わりました。
ソフトバンクのオンライン専用ブランド「LINEMO」では、2026年9月1日から、「LINEMOベストプラン」と「LINEMOベストプランV」の国際ローミングサービスが拡充されました。

これらの対象プランの利用者は、200以上の国・地域で使える「海外あんしん定額」の「定額国L」を、毎月最大7日間分まで追加料金なしで利用できます。
ただし、容量無制限には、利用日数や通信速度などの条件があります。
この記事では、LINEMOの海外データ通信無料特典の内容と注意点を詳しく解説します。また、そのうえで、ahamo・楽天モバイルとの違いや、海外での使い方に応じた選び方を整理しました。
LINEMOの海外データ通信が最大7日間無料に

LINEMOで追加料金なしで利用できるようになったのは、「海外あんしん定額」の「定額国L」です。
世界200以上の国・地域に対応し、利用開始から24時間単位でデータ通信(国際ローミング)を利用できるサービスになります。
主な内容は次のとおりです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供開始日 | 2026年9月1日 |
| 対象プラン | LINEMOベストプラン、LINEMOベストプランV |
| 対応地域 | 定額国Lの対象となる200以上の国・地域 |
| データ容量 | 無制限。ただし、24時間で10GBを超えると速度制限あり |
| 追加料金なしの範囲 | 毎月1回、1~7日間のプラン |
| 通常料金 | 1日980円、7日間6,860円 |
「LINEMOベストプラン」は3GBまで月額990円、10GBまで月額2,090円、「LINEMOベストプランV」は30GBと5分以内の国内通話が付いて月額2,970円です。
今回の国際ローミングサービスの拡充は追加料金なしのため、これらの月額料金は変わらず、月々の料金の範囲内で利用できることになります。
対象者は、1~7日間のうち必要な日数のプランを選び、毎月1回まで無料で利用することができます。申し込み画面に料金が表示される場合がありますが、請求時に毎月最大6,860円まで割り引かれます。
対応地域については、LINEMO公式サイト内の定額対象国・地域ページで確認が可能です。
*スマホプランとミニプランは、この海外データ通信無料特典の対象外ですので、注意しましょう。

「データ容量無制限」の条件と注意点
LINEMOの定額国Lには、使用できるデータ容量そのものに上限はありません。ただし、通信速度や利用できる国・地域などには条件があります。
💡 24時間で10GBを超えると通信速度が最大4.5Mbpsに制限
利用開始時刻から24時間を一つの単位として、その間のデータ使用量が10GBを超えると、次の24時間が始まるまで通信速度が最大4.5Mbpsに制限されます。
データ通信が完全に止まるわけではありませんが、「速度制限のない完全データ無制限」ではありません。
とはいえ、海外において1日で10GBというデータ容量は通常の利用においては十分な上限と言えます。一般的には1日に1GB未満の利用者が多く、比較的データを多く使う利用者でも数GB程度でしょう。
また、4.5Mbpsという通信速度も、地図や配車アプリ、SNSなど旅行中の一般的な利用シーンにおいては、ほとんど問題なく利用できる速度と言えます。もちろん、実際の通信速度は現地のネットワーク環境に依存するため、必ず4.5Mbpsが出るとは限りませんが、通常は数Mbps出れば比較的問題なくインターネットを利用できる場合が多いです。
💡 追加料金なしになるのは毎月最大7日間分
データ容量は無制限でも、追加料金なしで利用できる期間は毎月最大7日間分までです。2026年9月1日から同年冬までの移行期間中は、1~7日間のプランが対象となります。
執筆時点では、8~31日間のプランを選んだ場合、7日間分だけが自動的に割り引かれるわけではなく、プラン料金の全額が請求されるようです。そのため、8日以上の旅行や出張では、利用日数の選び方を事前に確認しておきましょう。(ただし2026年冬以降は自動割引に変更予定とのこと。)
無料枠は翌月1日の午前0時にリセットされます。月をまたいで利用したい場合は、利用開始日や選択するプランを分けるなどの工夫が必要になります。
💡 海外通話とSMSは対象外
追加料金なしで利用できるのは、海外でのデータ通信(インターネット利用)のみです。
海外での音声通話は発信・着信ともに有料で、SMSや国際SMSは送信時に別途料金がかかります。ただし、SMSの受信は無料です。
なお、国内では対象のLINE機能を使ってもデータ通信量を消費しませんが、この「LINEギガフリー」は海外では適用されません。海外でLINEを使った分も、ほかのアプリと同じように海外データ通信の利用量に含まれます。
💡 新規番号で契約した場合は5カ月目から利用可能
海外で利用するには、無料オプションの「世界対応ケータイ」への加入が必要ですが、新しい電話番号でLINEMOを契約した場合は、課金開始から4カ月目の末日まで世界対応ケータイに加入できません。加入できるのは5カ月目からです。
そのため、旅行の直前に新規でLINEMOを契約しても、世界対応ケータイに加入できないため、海外データ通信無料特典を利用することはできない仕組みとなっています。
電話番号を変えずに他社から乗り換えるMNP(Mobile Number Portability)や、ソフトバンク・ワイモバイルからの番号移行では、契約後すぐに加入申し込めます。
海外データ通信の利用方法
LINEMOの海外あんしん定額は、データローミングをオンにするだけでは利用できません。渡航前の確認と、現地での利用開始操作が必要です。
1️⃣ 世界対応ケータイへ加入する
渡航前に、My Menuから「世界対応ケータイ」へ加入していることを確認しましょう。加入に際して月額料金は発生しません。
*前述の通り、新規番号で契約した人は加入時期に制限があるため、事前にしっかりと確認しておきましょう。
2️⃣ 渡航先が定額国Lの対象か確認する
国や地域によって、利用できるプランと料金が異なります。旅行前に対象国一覧を確認し、定額国Lに含まれていることを確かめてください。
3️⃣ 現地でデータローミングをオンにする
現地へ到着したら、スマートフォンの設定からデータローミングをオンにします。
*データローミングとは、海外(日本国外)でデータ通信を利用するための設定です。
4️⃣ SMSのリンクから利用を開始する
LINEMOから届くSMSのリンクを開き、専用サイトで利用日数を選択します。「利用を開始する」を押すと、その時刻から選択した期間のカウントが始まります。
24時間単位で利用期間が決まるため、空港へ到着してすぐ開始するか、実際に通信が必要になってから開始するかも考えておくとよいでしょう。

2026年冬までと冬以降では割引方法が異なる
海外データ通信の割引方法は、2026年冬をめどに変更される予定です。
| 時期 | 追加料金なしになる範囲 | 8日以上のプラン |
|---|---|---|
| 2026年9月1日~冬予定 | 1~7日間の各プランを利用した場合、毎月最大6,860円を割引 | 8~31日間のプランは割引対象外 |
| 2026年冬以降 | 1~31日間の全プランから、毎月最大7日間分を割引 | 7日間分を差し引き、残りの日数分を支払う |
たとえば10日間のプランを一度に選ぶ場合、移行期間中は割引されず、通常料金の9,800円(免税)がかかります。冬以降は7日間分が差し引かれ、残り3日間分の2,940円(免税)を支払う形になる予定です。
切り替え日は、決まり次第LINEMOの公式サイトで案内されます。8日以上利用する人は、申し込み時点の割引条件を必ず確認するようにしましょう。
LINEMO・ahamo・楽天モバイルの海外データ通信利用を比較
これまで、日本の通信キャリアの中で、海外でデータ通信(国際ローミング)を無料で利用できるのはahamoと楽天モバイルだけでした。
それに今回、LINEMOが加わった形です。
LINEMO、ahamo、楽天モバイルは、いずれも月額料金内(追加料金なし)で海外データ通信を利用できます。ただし、データ容量と利用期間に関しては内容が異なります。
| 比較項目 | LINEMO | ahamo | 楽天モバイル |
|---|---|---|---|
| 対応国・地域 | 定額国Lの200以上の国・地域 | 91の国・地域 | 107の国・地域 |
| 追加料金なしの範囲 | 毎月1回、最大7日間分 | 国内外合計30GB | 毎月2GB |
| データ容量・速度制限 | 24時間で10GB超過後は最大4.5Mbps | 30GB超過後は最大1Mbps | 2GB超過後は最大128kbps |
| 利用期間の注意 | 追加料金なしで利用できるのは最大7日間分 | 利用開始から15日経過後は最大128kbps | 日数による制限なし |
| 無料枠を超えた場合 | 2026年冬までは8~31日間プランが全額有料 | 1GB当たり550円 | 1GB当たり500円(不課税) |
| 利用開始 | 世界対応ケータイへの加入と専用サイトでの開始操作が必要 | 申し込み不要。端末側でデータローミングをオン | 申し込み不要。「my 楽天モバイル」と端末で海外ローミングをオン |
*執筆時点での比較表です。
*海外での音声通話やSMSは、各社ともデータ通信の無料枠には含まれません。
🛜 LINEMOは日数を基準に考える
LINEMOは、選択した期間中のデータ容量が無制限(通常速度では最大10GB/24時間)です。動画やストリーミングをよく利用したり、仕事やテザリングなどでデータ使用量が増えやすい人に向いています。
一方、追加料金なしになるのは毎月最大7日間分という点、利用開始操作が必要なこと、新規番号で契約した場合の加入時期などには注意が必要です。
🛜 ahamoは国内外合計30GBまで
ahamoの海外データ通信は、91の国・地域で利用できます。専用の海外プランを購入する必要はなく、端末のデータローミングをオンにすれば利用できます。
海外で利用できるのは国内利用分と合わせて月30GBまでです。(大盛りオプションに加入していても、海外で使える高速データ容量は30GBから増えません。)
LINEMOは海外データ通信は別枠ですが、ahamoでは国内の利用分との合算、という違いがあります。
また、ahamoでは海外で最初にデータ通信した日を起算日として15日経過後、日本時間の午前0時から最大128kbpsに制限されます。この制限はデータを追加購入しても解除できず、日本へ帰国するまでリセットされません。
🛜 楽天モバイルは毎月2GBまで
楽天モバイルの海外ローミングは、執筆時点で107の国・地域に対応し、毎月2GBまで利用できます。日数による速度制限はありません。
2GBを使い切ると最大128kbpsになりますが、1GB当たり500円(不課税)で高速データを追加できます。
海外で使ったデータ量もRakuten最強プランの月間データ利用量に加算されるため、段階制月額料金の判定に影響します。
3社の国内月額料金も確認
海外での使いやすさだけでなく、普段の国内利用で支払う月額料金も確認しておきましょう。表示金額は税込です。
| 月間データ使用量(例) | LINEMO | ahamo | 楽天モバイル |
|---|---|---|---|
| 3GB | 990円 | 2,970円 | 1,078円 |
| 10GB | 2,090円 | 2,970円 | 2,178円 |
| 20GB | 2,970円 | 2,970円 | 2,178円 |
| 30GB | 2,970円 | 2,970円 | 3,278円 |
| 30GB超 | 高速データは30GBまで | 40GBまで2,970円/大盛り込み120GBで4,950円※ | 3,278円で容量無制限 |
※ahamoは2026年8月1日から実施されている「データ増量おためしキャンペーン」中の容量です(終了日は未定)。通常は30GBで2,970円、大盛りオプション込み110GBで4,950円です。なお、キャンペーン中も海外で追加料金なしで利用できる容量は30GBまでです。
毎月のデータ使用量が10GBまでならLINEMOが安く、20GBまでなら楽天モバイルが安くなります。30GBでは、LINEMOベストプランVとahamoが同額です。
毎月の国内データ使用量と海外へ行く頻度の両方を考えて選ぶと、月額料金と海外通信費をまとめて判断しやすくなります。

海外での利用をベースに3社から選ぶなら?
3サービスの違いを踏まえると、渡航日数と必要なデータ量を基準に選ぶのが分かりやすいでしょう。
📱 7日以内でデータ量を気にせず使いたいならLINEMO
月に7日以内の旅行や出張で、動画やSNS、テザリングなどをデータ使用量を気にせず使いたい人にはLINEMOが向いているでしょう。
毎月最大7日間分まで追加料金がかからず、通常速度で利用できる1日の上限10GBも、万が一それに到達した場合の低下後の速度も十分です。
📱 15日以内で合計30GBに収まるならahamo
8~15日程度の旅行や出張で、国内利用分と合わせて30GB以内に収まるなら、ahamoが使いやすいでしょう。
海外専用プランを購入する必要がなく、LINEMOの無料期間を超える日程でも追加料金がかかりません。
一方、データ通信量が少ないと月額の料金はやや割高感があります。また、日本国内での通信速度に関して、ユーザーから不満の声があるようです。
📱 海外では2GB程度しか使わないなら楽天モバイル
地図や配車アプリ、ちょっとしたSNSを中心に使い、ホテルや空港のWi-Fiも併用する短期旅行などでは、楽天モバイルの2GBで足りる可能性があります。
滞在日数による制限がないため、通信量が少ない中・長期滞在にも使いやすく、トランジットなどでも便利です。
YouTube閲覧や動画再生の多いSNSを利用する場合などは、2GBを超えやすいため、データチャージの料金も含めて検討しましょう。
📱 15日を超える長期滞在では現地SIMや旅行用eSIMも検討
LINEMOは追加料金なしになる日数が最大7日間で、ahamoは15日経過後に速度が制限されます。楽天モバイルも高速通信は毎月2GBまでです。
長期滞在や大量のデータ通信を予定している場合は、現地のSIMカードや旅行用eSIMをメインとして検討したほうが料金や容量の条件に合うことがあります。